老後を快適過ごすための高齢者におすすめグッズ

日本は超高齢化社会と言われていますが、これからもますます高齢化が進んでいきます。医療技術が発達したことで、老人も元気に長生きするようになってきました。

それはとてもいいことですが、やはり年齢とともにあちこち体のトラブルが増えるようになってきます。

特に40代、50代で無理して働いていた人は、60代や70代ごろになってくると、足腰が弱くなってきたりして、目や耳が悪くなってきたりします。

そんな高齢者向けに今は様々な商品が開発されていて、非常に便利なグッズもたくさん発売されています。

今回はそんな高齢者にぴったりな快適生活を送るためのグッズをいくつか紹介したいと思います。

自宅で使うなら老眼鏡よりも便利な拡大鏡

よく高齢者の方たちの自宅で見かけるのがこの拡大鏡です。ほとんどの人は40代半ばを過ぎると、近いところが見えなくなり老眼が始まります。特に最近はスマホなどで小さい文字を見る機会が多い人もいると思うので、老眼になるとスマホをいじるのも少し困難になってきます。

だいたい50代ぐらいになると老眼鏡を購入する人も出てきて、近いところを見るのに老眼鏡がないと無理という人が急激に増えてくるのもこの頃でしょう。

そして60代70代になってくると老眼もさらに進んでくるため、もう老眼鏡なしでは近場の文字はほとんど読めなくなってしまいます。

同じ老眼でも40代の老眼と70代の老眼ではかなり違います。

またスマホの場合は文字サイズを大きくしたり、画面自体を拡大したりできるため、なんとかなっていても新聞や雑誌などの紙媒体ではそうはいきません。

そんな時に便利なのがこの拡大鏡です。普通の手持ちの拡大ルーペも便利ですが、デスク型の拡大鏡の場合は新聞などの上に置いてスライドさせるだけで、拡大して読めるので大変便利です。

老眼鏡のようにかけたり外したりする必要がないので、文字を読むときだけに使えるのが便利ですね。

ちょっと聞こえづらいと思ったら集音器が便利

老化現象のもうひとつとして目の次にやってくるのは耳です。老眼のようにすべての人になるわけではなく、かなり高齢になってから発症することが一般的です。

それでも70代後半ぐらいから80代ぐらいにかけて耳が聞こえにくくなってくる人も多いです。

そんな時に便利なのが高齢者におすすめの集音器です。難聴がかなり進んでしまった場合は、自分に合った補聴器を作ってもらう必要がありますが、軽度の場合やちょっとテレビの音声が聞き取りにくい程度なら、集音器がおすすめです。

補聴器も集音器も耳に装着して、音を大きくする器具ですが、しかし性能や効果、使い方などは大きく異なります。

一般的に補聴器と呼ばれるものは、自分の聴力が基本にあって足らないものを補うというイメージです。それに対して集音器は自分の聴力は関係なく、周りの音全体を大きくする装置です。

補聴器は医療機器に当たりますが、集音器は家電に分類されるため、安価で購入が可能なのもメリットです。骨伝導や耳に直接かけないものまで様々なタイプのものが販売されています。

あると便利な杖やステッキ

高齢者ご本人からすると、まだまだ自分はちゃんと歩けるから杖なんて必要ないと思っている人もたくさんいるでしょう。しかしある程度の年齢になってくると、思わぬところでいきなり転んだり、今まで普通に超えられていたちょっとした段差に足をひっかけてしまったりすることが増えてきます。

若い頃ならもし同じように転んだとしてもちゃんと受け身を取ったり、手を先につくためそれほど大きなダメージを追わずに済みますが、高齢者になってくると、すぐに手が付けずに顔面から転んでしまって歯が折れたり、顔に傷を負ってしまうことも珍しくありません。

老化現象はスポーツ選手のように数字や成績に現れるものではないから、自分がいくら大丈夫と思っていても体は正直なので、少しずつあちこちに影響が出てきます。

そんな時に便利なのが杖です。日常的に足や腰が痛いという人も、出かける際などに杖があると安心感が違うはずです。最近はおしゃれな杖やステッキがたくさん売られていますので、おしゃれアイテムとして持つとまた気分も変わるかもしれません。

人生100年時代、老後は長い

平均寿命も延びて、もし本当に100歳まで生きれるとしたら、老後は非常に長い時間を過ごすことになります。65歳で仕事を完全に引退したとしても、そこから35年という年月があり、70歳まで働いたとしてもまだ30年も残っています。

もちろん昔に比べると今の60代や70代はまだまだ元気で働き盛りの人も多い印象ですが、それでも体は正直ですからあちこちに歪が生じてきます。

高齢者向けのアイテムは便利なものが多く、今後ますます高齢者市場は活性化していくことになるので、便利なものがどんどん出てくるでしょう。

長い老後を少しでも快適に過ごすためにも、こうした便利グッズはどんどん取り入れるといいかもしれませんね。