鬼滅の刃の次は呪術廻戦!?人気急上昇中のダークファンタジーバトル漫画の魅力

今飛ぶ鳥を落とす勢いで伸びている漫画が呪術廻戦という作品です。

人が持っている負の感情から生まれるという怪物と、呪術によって闘う呪術師とのバトルを描いた作品で、2018年より週刊少年ジャンプで連載されています。

2020年にはテレビでアニメ化されて一気に人気に火が付き、そこからわずか1年ちょっとで原作コミックのシリーズ累計発行部数が6倍近くを突破しました。

アニメ化されたことが人気急上昇の大きな理由ではありますが、作品自体に魅力がなければここまで一気には広がりません。

今回は呪術廻戦の世界観と人気の理由、印象深い戦闘シーンなどについて紹介していきます。

呪術廻戦の世界

この作品の主人公となるのは高い身体能力を持つ高校生の虎杖悠仁です。あるきっかけで強力な呪力を持つようになり、呪術師として戦っていくというストーリーです。

基本的には他の少年ジャンプの主人公と同じく、正義感が強い主人公が仲間と助け合いながら、悪と戦っていくという王道の物語ですが、呪術廻戦の世界観が独創的で非常に複雑に練り上げられていることもあって、深読みや考察するという楽しみ方もあります。

展開がスピーディーなのも特徴で読者を飽きさせずに予想外にストーリーが進んでいくのも印象的です。

また、バトルシーンの見せ方や表現力も魅力でそれぞれのキャラクターを最大限に生かして描かれています。

ここではいくつかの戦闘シーンを紹介したいと思います。

なお、2021年12月24日公開の劇場版「呪術廻戦0」では、乙骨vs夏油の戦闘シーンが見どころなので、まだ見ていない方はぜひ見に行って呪術廻戦の世界観を存分に味わってほしいと思います。

京都校姉妹交流会-団体戦5・6-

一番好きな戦闘シーンは、京都校姉妹交流会-団体戦5・6-です。少年漫画の定番、ライバルが登場して戦闘し、その後さらに大きな敵と共闘する、が繰り返される京都校姉妹交流会ですが、その中で最も好きな戦闘がパンダvsメカ丸です。

呪力による戦闘や肉弾戦が多い本編中で、この戦闘だけは、両者ともに変形を重ねるのが見どころだと思います。「えっそんな形に変形するの!?」の連続なので見ていて楽しく、また、パンダのゴリラモードが初登場するので、大真面目なのかコメディなのかもわからないまま楽しく読むことができます。

呪術廻戦の初期は作者による戦闘シーン描写が荒く、シーンによってはどう動いているのかわかりづらいという欠点があったのですが(最近は上達されましたが)、この戦闘はキャラクターがキャッチーなので、見ていてわかりやすいのもあるかもしれません。戦いがいったん終了した後、パンダがメカ丸にケータイを借りるのもほっこりしていて、オチとしてとてもいいと思います。

交流会にの花御vs虎杖、東堂+五条

東堂の術式お披露目となった戦闘シーンだが、東堂の気持ち悪さ(もちろん良い意味)、かっこよさ、面白さが前面に出ていてとても興奮した。虎杖とのコンビネーションともバッチリで特級で、ある花御圧倒するほど。

また、虎杖が黒閃を決めるまで手を出さないという東堂の厳しい試練も最も簡単に乗り越え、三回連続で黒閃を決める虎杖もものすごくかっこいい。その黒閃を決めるに至った、東堂が虎杖に与えた唯一のヒントである「俺たちは全身全霊でこの正解に存在している」というセリフが本当にかっこいい。それもほとんど森の精霊のような樹齢と言われる花御を相手取っているときにこのセリフが出ているという展開がなんとも言えないくらい好きだ。

そして最後に五条先生の虚式・茈もそれまでのシーンを吹っ飛ばすほどのインパクトがあった。伏黒父との決戦でも使われていたがその時とは規模というか勢いが違いすぎるほどに大きいものだった。また、茈はアニメ版だとものすごく良い色をしていたため、より一層かっこよく見えた。

京都姉妹校交流会編の東堂と虎杖が花御と戦うシーン

東堂の見た目が筋肉モリモリなので、パワーでごり押しをして、術式もエネルギーを飛ばしたりするのかと思っていたが、立ち位置の入れ替えというとてもシンプルな術式で驚いた。立ち位置の入れ替え、というとてもシンプルな術式だが、虎杖と入れ替えるか、花御と入れ替わるか、または、呪具と入れ替わるかなど、使い方が豊富で、虎杖に合わせて、その場で臨機応変に対応している場面がかっこよかった。

また、花御が術式に慣れてきて、次の攻撃に備えようとすると、術式を使わずに手を叩き、何も起こらないという選択肢をとっていた。この、術式を使わずに手を叩いたり、呪具のある場所まで誘導していたりと、見た目の筋肉モリモリとは裏腹に東堂は頭が良いというギャップがありとても良かった。

それと同時に七海が黒閃の解説をした後、虎杖の黒閃が連続で決まるシーンや、東堂の思考に高田ちゃんが出てくるなど、戦闘シーンであったが面白いシーンもあり、とても良かった。