ホームページにもいろんな用途やスタイルがあるので紹介

一口にホームページと言っても実はいろんなホームページがあります。もちろん基本的には同じものですが、用途によって設計や作り方、デザインなんかも大きく変わってきます。

会社概要などが掲載されているコーポレートサイト、自社サイトとは別に自社のメディアとして稼働させるオウンドメディア、通販サイト、直接商品やサービスを売るためのランディングページ、イベントなどの告知用のサイトなどです。

今回はホームページの種類や用途などについてまとめてみました。

会社の顔ともいえるコーポレートサイト

一定の規模以上のほとんどの企業は必ず持っているのがコーポレートサイトです。いわゆる会社のパンフレットのような役割を果たすサイトで、会社の事業内容や沿革、役員やスタッフの紹介、所在地や取り扱っている商品やサービスなどが掲載されているサイトです。

これを見ればどんな事業をやっているか、どんな商品やサービスを取り扱っているか、どこに会社があって、どれぐらいの規模なのかなどたいていのことは分かるようになっています。

一般的にはコーポレートサイトと呼ばれていて、大手企業などは別に商品やサービスのサイトや採用サイトなども運用している場合がほとんどです。逆に中小企業などはコーポレートサイトで採用や商品紹介などもすべて賄っていることも多いです。

会社を立ち上げたらまずはコーポレートサイトはあったほうがいいでしょう。

但し、小規模事業や通販サイトなど実際に業務で使用しているサイトがあれば、特に必要性がなければ必ずしも作らないといけないわけではありません。例えば飲食店であれば、お客様向けのお店のホームページは絶対にあったほうがいいですが、運営会社のサイトは必要かと言われればなくても問題ないでしょう。

将来的に5店舗、10店舗と増えたら運営会社のホームページも必要ですが、小規模のビジネスならまずは売り上げに直結するサイトにお金をかけたほうがいいでしょう。

自社で運営しているオウンドメディア

オウンドメディアと言えば一時期流行った言葉で最近は以前ほどは聞かなくなりましたが、オウンドメディアに力を入れているところもたくさんあります。オウンドメディアとは自社メディアのことで、自社の商品やコンテンツに関連したコンテンツを作成して、定期的に発信しているインターネットメディアのことです。

2010年代の半ば頃は記事を書けば書くほど検索順位も上がり、流入も増えたため自社メディアに大きな予算をつぎ込んでいたところも多かったです。

しかしその後のGoogleアップデートもあり、以前ほどはオウンドメディアに力を入れているところは少なくなったように思います。それでもオウンドメディアを運用して集客しているところもたくさんあります。

以前ほどの集客力はなくなったかもしれませんが、検索エンジンからの流入は見込み客としてはかなり濃い客層なので、余裕があれば持っている方がいいでしょう。

とは言え、中小企業でオウンドメディアに力を入れるのは予算的にも労力的にも難しいところが多いのが現状かもしれませんね。

ランディングページ

略してLPと呼ばれるサイト、というよりはページと言ったほうがいいかもしれません。特定の商品やサービスを売るためだけに作成されたページのことで、主にリスティングや広告などに使われることが多いです。

基本的には商品を紹介するためだけの長い1ページがメインのため、検索エンジンからの集客は難しいため、SNSやリスティングなどの用途が一般的です。

ランディングページを専門に作っているホームページ制作会社もあり、商品特化型のため、新しい商品やサービスが出るたびに必要になるので、今後も需要がなくなることはまずありません。

また、1ページだけとは言え商品を売るためだけのキラーページのため、綿密に計算されたデザインや設計が必要になります。

通常のホームページの制作に比べると、ランディングページの制作コストは高めです。どんなに安くても1ページだけでも10万円ぐらいは必要で、高ければ100万円近くすることもあります。

ECサイト

今やなんでもネットで買える時代なのでネット上に自分のお店を開くことも簡単になりました。通販を始める場合、業者に依頼してゼロからホームページを作ってもらうのもいいですが、既存のショッピングカートシステムを使ったほうが安くつくのでおすすめです。

もっと極端に言えば自社サイトは持たずに、楽天やヤフーショッピング、Amazonなどに出店すればホームページなしでも結構売れたりします。特にプラットフォームの力はすごいですから、自社サイトで全く売れないモノでもAmazonに載せただけで、バンバン売れるようになったという話も珍しくはありません。

また最近はShopifyのようなシステムを使っているところも増えてきています。ECサイトは選択肢が多いため、販売する商品の種類や数、会員の管理なども含めて最も適したシステムを使うのが良いでしょう。

例えば、一度買えばもうそれ以上必要のないものを売っているのであれば、会員管理はそれほど綿密にする必要はないかもしれません。しかし毎月のように買ってもらえるようなものを販売しているのであれば、会員へのアプローチをうまくすることで売り上げを大きく伸ばすことができます。

会員の管理などはLINEなんかを使っているところも増えてきましたが、サイト内で定期的にDMを配信したりできるようなシステムを導入すれば、かなり効率よく売り上げを上げることができるようになります。

採用サイト

大手の会社なんかは採用に力を入れているところも多く、自社サイトとは別に採用向けのサイトを持っているところが多いです。主にいろんな部署の先輩社員からのメッセージや社員の1日の仕事を紹介記事、インタビュー記事なんかを発信することで、優秀な人材にアピールしています。

大手で新卒採用に力を入れているようなところは必ずと言っていいほど採用サイトは持っているでしょう。

イベントなどの告知用サイト

イベントや催し物のためだけに作られたサイトです。こうしたサイトはわざわざ新しくドメインを取得して、一定期間運用されるのですがイベントが終わるとそのまま自然になくなっていくものが多いです。

中古ドメイン市場にもよくイベントやキャンペーンなどに使われていたであろうドメインが売られているのを見ることがあります。

まとめ

昔はホームページを作ると言えば企業やお店などのサイトというイメージでしたが、今は何から何までホームページがなければ始まらないといった感じです。しかも一時的に使われるだけのサイトにも凝ったデザインやロゴで装飾されて、かっこいいサイトやおしゃれなサイトも増えてきました。

今回紹介した以外にも映画やドラマなどは作品ごとにホームページが立ち上げられたり、スポーツイベントごとにもホームページは必要になります。

そういった背景もあって現在日本全国には北は北海道の札幌ホームページ制作ラボをはじめ、南は沖縄まで約5,000社以上のホームページ制作会社やフリーランスが活躍しています。

大規模サイトは制作会社が受けて、中規模や小規模の低予算のサイトはフリーランスが受けたりすることが多いようですが、フリーランスもチームで仕事を受けているところも増えてきており、今後はこうしたプロジェクトごとにチームを作って仕事をするようなスタンスが主流になってくる可能性もあります。